骨粗鬆症について
当院では、内分泌専門医による骨粗鬆症の診断、治療を行っております。いつでもお気軽に御相談下さい。
【疫学】骨粗鬆症は、「骨密度の低下によって、骨折のリスクが高くなる骨の障害であり、骨強度は骨密度と骨の質により規定される」疾患として定義されています。 2009年のデータからは、日本人の骨粗鬆症患者は1,300万人程度と推定されています。
【主要症候】骨粗鬆症の最大の問題は、骨折です。転倒などによる大腿近位部骨折や脊椎の圧迫骨折によって、長期リハビリを要する方や、寝たきりとなってしまい自宅に帰れず施設に入所となってしまう高齢者が多くおられます。また、椎体変形による腹圧の上昇による逆流性食道炎や胸郭変形による心肺機能の低下なども骨粗鬆症による症状です。
【検査】
◯骨密度測定
ゴールドスタンダードは、DXA法による大腿骨頸部や腰椎を測定します。しかし、検査機器の普及は十分でなく、単純X線写真を用いたMD法、踵の超音波検査も広く用いられています。 →当院ではMD法(中手骨のDIP法)を採用しております。
◯骨代謝マーカー
骨吸収の指標(NTX、TRACP-5b)、骨形成の指標(P1NP、BAP)
骨粗鬆症では、骨吸収と骨形成は連関しておりいずれの指標も上昇する可能性があります。また、これらのマーカーは、治療効果の指標としても用いられています。
【原発性骨粗鬆症の診断基準(2015年度版)】